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Vol.6
2019.9.10

天窓で感じる、
自然とのつながり

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私たち現代人は、1日のほとんどを室内で過ごしています。

四季の彩りが豊かに感じられる日本でも、窓を閉め切ってエアコンを稼働させることが増えました。季節ごとの草花に目をやり、雨音に耳を傾け、風に吹かれるなど、自然を感じる時間が少なくなってきているようです。

天窓は、そんな「インドアの世代」の私たちにも、日々のなかで自然を感じさせてくれる魅力的なアイテムです。今回は、「自然の気持ち良さを感じられる天窓」をテーマに個性豊かないくつかの住宅をご紹介します。

コンサバトリーのある家 ~屋内に自然を取り入れる~

生活に潤いを与えてくれる観葉植物。風水でも上手に使うと金運が上がったりすると言われていますね。住宅密集地でも多くの植物を育てる空間を確保し、自然と触れ合うことができるBさんのお宅は、「パッシブデザイン」という、季節に応じた光と風の利用まで設計する手法で造られています。

コンサバトリーのある家

Bさんのお宅周辺は、住宅が密集していますが唯一開けているこの裏庭からたっぷり自然を取り込むというコンセプト。
外部からの視線が気にならない裏庭に設けたコンサーバトリーの天窓も、このパッシブデザインの考えによるものです。

コンサバトリーのある家

天窓からの遠く高い空への眺望と、ふんわり自然光が落ちてくる、明るく、心の和む住まいとなっています。心なしか、そこここに置かれた観葉植物も生き生きとして、目を和ませてくれます。植物が元気な環境は、きっと人間にも優しい環境ですよね。

コンサバトリーのある家
 

自然と暮らす生活に天窓が溶け込むアメリカ

自然と暮らす生活に天窓が溶け込んでいるアメリカ。戸外の空気を吸うことは脳の活性化と喘息の予防にいいと言われ、子どもたちは外へ遊びに出かけるよう、勧められるのが普通です。

自然と暮らす生活に天窓が溶け込むアメリカの家

そんなアメリカの住宅で使用される天窓の50%以上はバスルームでのものです。
なぜ、バスルームに天窓が多いのでしょう?それは、バスルームが、一日の始まりと終わりに必ず使う場所だからかもしれません。朝浴びる日の光には心身ともに人を目覚めさせる効果があるといいます。その反対に、バスルームから夜空を見上げたなら、一日の終わりを実感できそうです。お風呂を使う時も、天窓があれば、ちょっとした露天風呂気分が味わえますし、バスルームの天窓は気分転換をはかるとても良い装置といえそうですね。

こちらのサイトで、バスルームに設置された天窓の映像が紹介されていますので、ぜひご覧ください。

アメリカのバスルーム

都市部にいながらも自然を感じる生活

こちらは、都市近郊の住宅地でも、自然を感じる生活がしたいというアウトドア志向のAさんのご自宅。飛び石とクローバーを組み合わせた奥行きのある玄関アプローチと、三角屋根と天窓の切り取り方が特徴的で、なんと庭と室内がつながる作り。

都市部にいながらも自然を感じる家

天窓により、夜でも隣家など外からの視線を気にすることなく窓からの景色を楽しめそうですね。
愛犬と一緒に暮らしやすい、解放的な土間からすぐに外に出かけられるライフスタイルをかなえています。

「千葉県建築文化賞」も受賞した、自然を感じる設計です。

都市部にいながらも自然を感じる家

自然と共存するコロニヘーヴの小屋

「Kolonihave(コロニヘーヴ)」 という言葉をご存知でしょうか?この言葉は、デンマーク語で集合体を意味する 「コロニー」 と、庭を意味する 「へーヴ」 を合わせた造語で、デンマークで家族が週末をすごす郊外の家庭菜園のことをさします。天窓発祥の地であるデンマークでは、この家庭菜園の小屋にも天窓が多く採用されています。

「自然と触れ合う機会が少ない日本の都会暮らしの人々に、デンマーク式ライフスタイルを普及させたい」と語るイェンス氏は、神奈川県小田原市で、日本版コロニヘーヴ生活を実践しています。

自然と共存するコロニヘーヴの小屋

「故国のデンマークのものに比べれば、小田原のコロニヘーブはとても小さなものだが、『光と風を感じながら過ごす』というコンセプトはデンマークのものと共有したい」と語るイェンス氏。 そのナチュラルな暮らし方の提案にも、天窓は欠かせないツールとなっているようです。

自然と共存するコロニヘーヴの小屋

天窓のあるロフトから月を眺める生活

人目を気にすることなく、自宅からお月見ができるのが、このEさんのお宅です。
建替え前は、昼間も電気をつけなければいけないほど暗い家だったそうですが、天窓と南側壁面の大きな窓のおかげで、今は同じ敷地とは思えないくらい明るく快適な家になったといいます。

天窓のあるロフトから月を眺める生活

その中でも一日に何度も行きたくなるお気に入りの場所が、目の前に2つの天窓のあるロフトだそう。照明を落とし、月明かりに照らされてお気に入りの飲み物を飲んでくつろぐうちに、心のリセットもできそうですね。

天窓のあるロフトから月を眺める生活
 

木の温もりを満喫できる家

無機的な造りのオフィスに通ううち、木の家を渇望するようになったというFさんのご自宅は、木と「土佐漆喰」だけで仕上げた、こだわりの内装の一軒です。美しい木肌に触れるうち、森林浴をしている気分になれそうなこの家のもう一つの主役は天窓です。

木の温もりを満喫できる家

天窓がもたらす自然光が暗くなりがちな室内もやさしく照らし、やすらぎで満たしています。 自然のものには自然の光が一番似合うのですね。

木の温もりを満喫できる家
 

まとめ

自然とのつながりが薄れてきた「インドアの世代」を生きる私たち。人生の90%を屋内で過ごすと言われる今だからこそ、都市部でも郊外でも――暮らす場所にかかわらず、光や風、太陽や星を感じることは大切にしたい。
天窓はきっと、そんな思いを持つ人の背中をそっと、でもしっかりと押してくれる存在です。